生活費上昇時代に必要なこと
今年に入ってからというものの、月が新しくなるたびに値上げのニュースが
目に飛び込んできています。
小麦粉類なんか今年に入ってから値上げを繰り返しているように、物価高の
影響は私たちの生活コストをジワジワと押し上げて行きます。
ハイパーインフレがやってくるかような様相です。
「街角の景況感」も全国で下げに転じてきています。
これまで収益が伸びていた業種も、企業が負担するコストが膨らんだために、
人件費を抑制する動きが起こり、従業員の給与の伸びが抑制されるのは
避けられません。
収入が下がり、支出が増える。
やがて落ち着く時が来ると信じたいところですが、長期的な消費低迷へ突入
しており、負のスパイラルに入っています。
それに追い討ちをかけるように、
平成29年まで毎年確実に上がっていくものがあるのをご存知でしょうか?
それは「公的年金の保険料」です。
自営業の方が加入されている国民年金の保険料。
現在14,410円が、280円ずつ毎年引き上げられ、最終的には16,900円になります。
法人に加入が義務づけれている厚生年金の保険料は定額でなく、報酬(給与)に
対して保険料率を掛けた額を収めますが、現在14.996%の料率が、毎年0.354%ずつ
引き上げられていき、最終的に18.30%になります。
年金のような社会保険料をどうにかしたいなと思っても、税金とは違ってなかなか
節約ができません。
物価高や社会保険料の上昇をカバーできるように先取りして収支を改善しておく
ことを考える必要があります。
そのために!
【逆算の家計】という考えをしていただくようにお話しています。
将来の出口を決めて、果たしてそこまで達成出来るのか?
・・・出来なければ今から何をどうしていくのかを考えていくのです。
1つの目安として80歳時点での経済的目標を立てます。
たとえば80歳までに、自分の夢や生きがいの実現という支出をしながら、子供たちには
迷惑を掛けないように借金は残さず、自身の介護費用に備えて金融資産は最低6000万円程度にしておくためには、これからのキャッシュフローをどのようしていけばよいのか?
外部要因で、インフレ(生活費上昇率)が3%が続いた場合にどうなるのでしょうか?
その目標に到達できる可能性はどれぐらいあるでしょうか?
借金まみれの日本の通貨である「円建て資産」の価値が50%下がってしまった場合に
どうなるのでしょうか?
黒字人生を送ることができると思い込んでいても、そんな(当然ありえる)リスクを
与えてみると、実は赤字人生の危険性をはらんでいることが良くあります。
「ライフプランを立てて、定期的にプレビュー」おけば安心、いろいろなことが見えてきます。
生活費上昇時代に一番有効な対策だと思います。
/staff (yamashita) 所属:アズ・ユア・プランナー(独立系FP事務所)
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