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スタートラインに戻った「貯蓄から投資へ」

2004年より「貯蓄から投資へ」のスローガンのもとこれまで、銀行預金などの間接金融に集まっている資金を、株式や債券などへの直接投資へ導こうと様々な施策が打たれました。

従来、私たちは将来に備えて銀行や郵便局など預金や貯金して来ました。しかし、低金利の時代になり、更にそれまで預貯金の優良な融資先であった大企業が資金力をつけ、自己資金あるいは直接株式・債券など必要資金を調達出来るようになって来ましたので、預貯金を中心とした個人の資産を株式や債券、投資信託に振り向けようということです。

しかし、預貯金と違って株式や債券の場合は、経済動向・金利情勢等による価格下落などのリスクがあります。元々、私たちは預貯金を中心として資産形成を行ってきたわけですから、それほど大きな収益(リターン)を期待していたわけではありません。むしろ低リスク・低リターンに近かったと思います。

しかし、その後証券業界、証券代理店となった銀行・郵便局などの動きをみると、これまでの経緯や私たちの資産形成に関する意識に沿ったものであったでしょうか。

比較的リスクの高い商品を推奨したり、リートだBRICsだエマージングだと新しい話題商品を提供し、買換えを勧めたりはしなかったでしょうか。

今回のサブプライム問題に発した金融危機・経済危機で元の資金を大幅に失い、投資や株式は、もうこりごりだと思って、再び預貯金へ撤退した人も多いのではないでしょうか。

「貯蓄から投資へ」も再び、スタートラインに戻った感じがします。

/staff (fukuyama)

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